久々の涙

私の職場は「高校」という教育現場。

授業も持って、英語部(ESL)と映像部のクラブ担当もしています。

もちろん常に補助人工心臓のバックも一緒です。

最初は不安ばかりだった社会復帰も半年経ち、だいぶ慣れてきました。

だけど、半年間ずっと心にあったわだかまり。

それは「生徒たちに自分の体のことを伝えていない」ことでした。

授業の子や、クラブの子たちには伝えていますが、その他、多くの生徒には何も言っていないままでした。

「お金が入ってるの?」「郵便屋さん?」「なんでいっつもそれ持っとん?」

いろんなことを聞かれるたび、なぜか「秘密」「大事なもんよ〜」とやり過ごしていました。

そして、いつもは目立つところにぶら下げている内部障害のマークと緊急連絡先の札を学校ではなぜか隠していました。

「なぜだろう?」自分でも分かりませんでした。

正直なところ、10代の子たちにどんな反応をされるかも怖かったし、どこまで話せばいいのか分からないし、むしろ話す必要さえあるのか分かりませんでした。

でも、半年が過ぎ、みんながどんな子たちか分かるようになりました。

もう隠してばかりの自分に疲れ、「堂々としていたい」と思うようになりました。

そして、

遂に先日あった後期の始業式で、初めて大勢の生徒たちの前で話しをする機会をもらいました。

自分の言葉で今までのことを少しずつ話をしました。

発症して緊急入院した時に、自分がどれだけ重症かも分からず、

「またレスリングできますよね?」

と医者に1番最初に聞いたことを話した瞬間に、涙が止まらなくなりました…。

「あぁ、まさかみんなの前で泣いてしまった…..」

恥ずかしくなって下を向いて、少し落ち着いた後に顔を上げました。

すると、そこには涙を流している子、あたたかい視線を傾けてくれている子たちがいました。その姿を見て、また言葉に詰まりました。

時間は少しだったけど、伝えたいことは伝えることができました。

今回は命の大切さとかよりも一番伝えたかったのは、

「あなたのすぐ近くに、身体に障害を持っている人間、病気と闘っている人間がいることを知ってほしい」

「優しくてしてほしいわけでも、同情してほしいわけでもない。ただ、こういう人もおるんじゃなとだけ知ってほしい」ということ。

私の高校は校風も自由、個性的な子たちがたくさんいます。

だけど、みんなとってもあたたかい優しい心を持っていました。

そんな子たちに出会えたこと

やっと自分のことを話せたこと

そして、

補助人工心臓をつけて、社会復帰という道を選んだこと

本当に良かったと心から思えた1日でした。

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生徒たちよ、ありがとう。これからもよろしくね 。

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